どうやら私には嫉妬の感情が欠落しているらしい。
人並みに嫉妬をすると思っていたら、そうでもないことがわかった。

たとえば、お相手がゲストのＭ女さんを連れてきたとする。
そういう時は、嫉妬と惨めな感情がない交ぜになって、
被虐心が満たされるのだろう。

でもたぶん私はそうはならない。
お相手がゲストを責めているのを見て、
「私よりも彼女の方が彼に合っているのかもなぁ。彼、楽しそうだし。
うんうん、私が男だったら、やっぱり彼女の方がいいって思うだろうなぁ」
って思って、「じゃ、私帰りますから。ごゆっくり」
って、さっさと服を着て、帰りそうな気がする。

思うにね、嫉妬できる人っていうのは、自分に自信があるんだと思う。
（違うって声もあがりそうですけど、あくまでも私が思うにってことでｗ）
そんな子なんか見ていないで、私を見てって、そう思えるんだろうな。
でも、私はダメ。自信がないから振り向かせるなんてできないと思うし、
心変わりしてしまった人の気持ちを元に戻すことなんてできないと思う。
「ま、仕方ない」って思って、自分の気持ちを箱に詰めて、蓋をしておしまい。

幸か不幸か、今までつきあった人の中には、女の影がある人はいなかった。
きっと影が見え隠れするだけで、深入りしないようにしていたのかも。
ということで、いまだ嫉妬知らずの私です。

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